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憔悴しきった首相、“質問封じ”会見で官僚答弁に終始

 憔(しょう)悴(すい)しきった表情で菅直人首相は、25日午後7時半ごろ、官邸の記者会見室に姿を現した。その目に力強さはなく、どこかうつろで覇気のない様子が伺えた。これが国難の際の最高指揮官かと思うと愕然とせざるを得なかった。

 首相が記者会見に臨んだのは、東日本大震災発生から2週間目にあたっての国民向けメッセージを出すためだった。首相会見は、25日午後4時ごろの枝野幸男官房長官の会見で事前予告され、枝野氏は「若干の時間、質疑に答える場をつくる」とも付け加えた。

 首相は震災発生から2週間、一度も記者団のぶら下がり取材に応じず、記者会見でもほとんど質問を受け付けていなかった。25日の首相会見がこのことへの批判をかわすための「アリバイ作り」だったことはすぐに分かった。

 司会は千代幹也内閣広報官。首相が国民向けメッセージを読み上げた後、千代氏は「質問を3、4問受けさせていただく」と語り、質問数をあらかじめ制限。3人の記者との質疑応答を終えたところで、だめ押しとばかりに「それでは最後の質問とさせていただく」と“質問封じ”を徹底させた。

 首相の弱々しさを世間にさらしたくないのか、官邸が一丸となって積極的に発言させないようにしているのは明らかだった。もっとも、首相は国民に語るべき自らの言葉をすでに失っていたのかもしれない。

 首相の震災対応が後手に回っている一例として、福島第1原発事故をめぐる避難指示がある。首相は当初、避難指示を福島原発から半径3キロ圏内とし、その後、10キロ、20キロと拡大させていった。

 このことを聞かれた首相は「原子力安全委員会が中心となって、専門家が分析、判断をいただいた上で、最終的に退避の指示を出している」と官僚答弁に終始。しかも、この言い回しは枝野氏がこの日午前の会見で語ったのとほぼ同じだった。首相は想定問答集に沿って答えていただけだったのだ。

 同じセリフを語っていても、会見での冷静沈着なその姿から「ポスト菅」の有力候補として名があがるようになった枝野氏と、無能ぶりばかりが強調される首相。国民は、政治家の表情や醸し出す雰囲気も含めて信頼たり得るかを判断していることを、首相は忘れないでほしい。
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